「リスクのクスリ」/テレビ東京 政治家のスピーチのリスク 8/18 スピーチは政治家の命。一度聞いた方が、あの人のスピーチをもう一度聞きたいと思う、お金を払っても聞きたいと思ったらもう大丈夫。私たちスピーチをしながら聴衆の方の顔を見ているとわかるが、「もう終わりにしてくれ」と顔に出てくるようだともう終わり。 スピーチで大事なことを3つ。 衆議院規則第133条に、会議において意見書、又は理由書を朗読することはできない、とあるが、これは人の意見を自分の意見のように読んではいけないという意味だというが、要するに、議場を活性化させるためにできるだけ自分の言葉で話しなさいという意味だと思う。しかし現実には、委員会でも本会議でも、質問する人も、答弁する人も、原稿を棒読みする。本会議を寝ないで聞いているのは正に拷問と言われるくらい。小泉さんや田中さんは国会の答弁で自分の言葉でしゃべっている。だから人気が高いのだと思う。 野党は与党を攻撃する、与党と対決するのが任務なのだから、スピーチでも対決姿勢が明確に出てないとならないのだが、なんとなく迫力がない。もっともっと攻撃したらどうなのか。相手をぶっ潰すくらいの迫力があっていいと思う。ところが、聞いている限りでは、大学の先生が話をしているような、そんな感じがしないでもない。 スピーチをする上で気をつけること。 今回、小泉さんがこれだけの支持を集めているということは、国民の皆さんも良い話し方を求めているということだと思う。小泉さんの話し方が急に変わったというわけではない。国民の皆さんも小泉さんの今の話し方を求めるように変わってきた。20年前にやって受け入れられたか、わからない。 政治家の失言について。失言といってもいろいろあって、本当に相手を傷つけるものもあるし、問題発言もある。マスコミが失言と大騒ぎしていても、実はたいしたことない、当事者にしてみれば当然言わなければと思って言ったものもある。かつては憲法改正と言っただけで、大臣の首が飛んだ。今はみんな言っている。時代も大きく変わっていると思う。 政治家は発言をするので、敵を作ることは当然ある。それに賛成しない人をみんな敵にまわすことになる。それはあるが、事実に基づかないで人を傷つけること、これは気をつけなければいけないと思う。政治家としての信念で発言して、敵ができる、攻撃する人ができる。これは政治家として本望。 政治家が海外や地元の講演でつい言ってしまうこと、これはある程度大目にみていいと思う。しかし、外交折衝は気をつけないといけない。スピーチの流れの中で行き過ぎの発言があったとしても、人を傷つけるものでなければ、私はそんなにとりたてる必要はないと思う。しかし日本人は外国人と違って自分の気持ちを話して相手に伝えるという訓練を受けていない。よく外国に行くと、日本人は国際会議でも黙っている。3S( sleep smile silent )といわれる。これからは時代が大きく変わって、自分の意見を自分の言葉で伝える、これが大事になっていく。その過程では自分の言葉でしゃべっていると、若干の行き過ぎなどが出てくるが、これを細かくいちいち言っていたら、自分の言葉でしゃべる人はいなくなってしまう。特に政治家の場合。そこがマスコミも含めて日本の社会が成熟しなければならないところだと思う。 →TV・ラジオ発言集へ |